任意整理の期間中に携帯(スマホ)の分割購入はできる?審査に通った人がいる理由も解説!

「任意整理後、携帯電話の端末の分割払いが難しい状態になる」ということを、こちらの記事で解説しました。

債務整理したら携帯(スマホ)の分割購入が出来なくなるって本当?

では、任意整理の期間中はスマホの分割払いができるのでしょうか?

今回は債務整理が終わる前、任意整理の期間中にスマホの分割払いができるのかや、任意整理中の、携帯電話利用シーンにおける注意点など、解説していきます。

この記事の要約

  • 任意整理の期間中、新たに携帯(スマホ)を分割払いで購入することは基本的にできない
  • 任意整理中でもスマホ端末を分割払いで購入できる人はいるが少数
  • 審査に通らなければその履歴も信用情報に残るため、任意整理中にスマホの分割の審査に申し込むこと自体おすすめではない
  • 任意整理中の携帯電話利用シーンにおける注意点として、通信料を滞納しないクレジットカード引き落としの支払い方法なら変更することが挙げられる

監修

弁護士法人サンク総合法律事務所
弁護士 今枝 利光

弁護士法人サンク総合法律事務所 今枝 利光

任意整理の期間中、携帯(スマホ)の分割払いは基本的にできない!

基本的に、任意整理の期間中は新たに携帯(スマホ)を分割払いで購入することができません

任意整理を開始すると、ほぼ同時に信用情報に事故情報が登録され、いわゆる「ブラックリスト」状態になるからです。

事故情報は、債務整理をしたなどのネガティブな情報をいいます。

スマホの分割払いを申し込むと信販会社が信用情報をチェックします。そこで事故情報を知られるため、審査に通りづらくなるのです。

信用情報に事故情報が登録されるタイミング

信用情報機関に事故情報が登録されるとスマホの分割払いの審査に通りにくくなります。では事故情報が登録されるのは具体的に、いつのタイミングになるのでしょうか?

事故情報を登録する信用情報機関にはJICCとCIC、全銀協(KSC)の3種類があります。

それぞれ任意整理に関する情報が登録されるタイミングは以下の通りです。

 「任意整理をした」と掲載されるか「長期延滞した」場合、事故情報が掲載されるタイミング「保証会社に代位弁済された」場合、事故情報が掲載されるタイミング
JICCされる

(債権者が受任通知を受け取った後)

返済予定日から3か月以上滞納したとき保証会社から申告があったとき
CICされない返済予定日から61日以上、または3か月以上延滞したとき保証会社から申告があったとき
全銀協(KSC)されない加盟している金融機関から報告があったとき保証会社から申告があったとき

上記のように、信用情報機関によって微妙にブラックリスト状態になるタイミングが異なります。

任意整理中に携帯分割払いに通った人がいるのはなぜ?

実際、任意整理の期間中でも携帯(スマホ)の分割払いの審査に通る人がいます。

なぜ任意整理中にもかかわらず分割払いの審査に通るのでしょうか?

どういった要素があれば任意整理整理中にスマホの分割払いをしやすいのか、みてみましょう。

タイミングがよかった

1つ目はタイミングの問題です。

信用情報機関に事故情報が登録される前に審査が行われると、審査に通る可能性があります

たとえばそれまで一度も滞納したことのない人が任意整理を開始し、直後にスマホの分割払いを申し込んだ場合などには審査に通る可能性があるといえるでしょう。

ただしsoftbank、docomo、auなどの大手キャリアがCICとJICC、全銀協(KSC)全ての信用情報機関へ加入または提携しています。
(参照:
割賦販売・個別信用購入あっせん等における個人情報の取り扱いについて | 企業・IR | ソフトバンク

パーソナルデータの取り扱いに関する同意事項|docomo

3.加入信用情報機関への個人情報の提供・登録|kddi

このことからしても、タイミングを狙ってスマホの分割払いを利用するのは難しいといえます。審査に通った人はあくまで「運が良かった」と考えましょう。

端末代が少額だった

購入する物品が10万円未満の場合「少額店頭販売品」として審査が簡略化される可能性があります。

少額店頭販売品とは10万円以下の少額で生活に必要な物品です。

少額店頭販売品の場合、一般的な審査が行われません。延滞などがなければ分割払いを利用できるので、信用情報が参照されない場合があります。

よって任意整理情報を知られず審査に通る可能性があるのです。

それまでに携帯利用料金の延滞がなかった

任意整理中にスマホの分割払いをするには、「各種ローンやクレジットカードなどの滞納がない状態」でなければなりません。

すでに滞納している場合、信用情報に延滞情報が登録されるので、分割払いはできません。また、携帯電話利用料金を滞納した場合にも審査に通るのは難しいと考えましょう。

任意整理整理中でもスマホの分割払いができた方は、これまで各種ローンやクレジットカード、携帯電話代などを滞納したことがなく、早めに分割払いを申し込んだ人である可能性が高いと考えられます。

任意整理中は携帯分割払いにチャレンジしない方がいい理由

任意整理整理中でもスマホの分割払いの審査に通る可能性はあります。

ただし無理に申し込むのはおすすめではありません。理由は以下の通りです。

審査に通る可能性は低い

任意整理整理の期間中でも運良くスマホの分割払いの審査に通る人はいます。

しかし一般的には、割賦販売法にもとづいて信用情報が参照されるので、審査に通るのは難しいと考えられます。

審査に通らなかった場合、信用情報に残ってしまう

携帯(スマホ)の分割払いの審査に通らなかった情報やローン・クレジットの申込み履歴などは、信用情報に記載されます。すなわち審査に通らないとその情報も信用情報に登録されるのです。

後に、別のローンやクレジットカード、分割払いを申し込んだときに、その情報により審査に通りづらくなるおそれがあります。

審査に通るには信用情報に「他のローンなどの審査に通らなかった履歴」がない、きれいな状態が望ましいので、むやみに任意整理中にスマホの分割払いを申し込んで審査に落ちた履歴を残さない方が良いでしょう。

任意整理中に携帯電話が必要になった!分割購入以外の入手方法

任意整理整理中に無理に端末の分割払いを申し込まないほうがよいのなら、携帯電話・スマホが必要になったときにどのようにして購入すれば良いのでしょうか?

一括払いで購入

1つは費用を一括払いして購入する方法です。

任意整理情報が登録されたために利用できないのは「分割払い」だけであり、一括購入であれば端末を販売してもらえます。

少々まとまったお金が必要ですが、一括払いで購入すると良いでしょう。

機種にこだわらなければ各キャリアで格安の端末なども販売されています。

中古端末を利用する

2つ目は中古の端末を利用する方法です。

今は多くの中古端末販売サイトがあり、新品で買うより安くで端末が売られているため、一括で購入しやすいでしょう。

契約しているキャリアに対応している機種であれば、SIMカードを入れ替えたりして利用できます。

中古端末を購入する際の注意点

中古端末を購入するときには「自分の利用している携帯電話会社に対応しているか」どうかを調べなければなりません。

対応していない端末を購入しても利用できないので、費用が無駄になってしまいます。

フリマアプリやネットオークション等では、どこのキャリアに対応しているかなどを、売主に質問しなければ教えてくれない場合が多いです。

くれぐれも間違えないように、自分の利用しているキャリアに対応している機種を選びましょう。

家族名義で購入

3つ目の方法は、家族名義でスマホの端末を購入することです。

任意整理によってブラックリスト状態になるのは、任意整理した本人だけです。同居の家族であっても本人以外の人の信用情報には影響が及びません。

家族自身にローンやクレジットの滞納履歴や債務整理歴がない限り、家族名義であれば問題なく分割払いの審査に通るはずです。

信用情報に問題のない家族を契約者として、携帯電話を契約してもらえないか相談してみましょう。

任意整理中の、携帯電話利用シーンにおける注意点

任意整理中でも携帯電話の利用自体は可能です。

携帯電話の利用料金さえ滞納していなければ通信は制限されないからです。

また、任意整理をする前から既に分割払いで購入して利用している携帯電話も、端末代を含めた利用料金を滞納せずに支払し続けることができれば、そのまま利用を続けることができます

ただし、任意整理中にスマホや携帯電話を利用する場合、以下のような点に注意が必要です。

携帯利用料金(通信料)を滞納しない

まずは携帯電話の利用料金を滞納しないことが何より重要です。

利用料金を滞納すると、すぐに通話や通信を止められてしまいます。また、一定期間放置すると、携帯電話を強制解約される可能性もあります。

なお携帯電話の料金滞納情報は、TCA(一般社団法人 電気通信事業協会)において共有されるので、1つのキャリアで滞納している限り他の会社でも携帯の契約ができません。

任意整理を開始すると債権者への支払いがなくなるので、各種の支払いをしやすくなるはずです。携帯電話代は優先的に支払い、滞納を避けるようにしましょう。

クレジットカード引き落としの支払い方法なら変更する

携帯電話利用料金の支払いを、クレジットカード引き落としにしている場合にも注意が必要です。

任意整理をすると、遅かれ早かれ、クレジットカードを止められてしまうからです。

クレジットカードを止められると、携帯電話利用料金のクレジットカード引き落としができないので、滞納状態になってしまいます。そうすると通信も止められます。

また、その状態が続いてしまえば、最終的には携帯電話の契約自体を強制解約されてしまうでしょう。

携帯電話利用料金の支払いをクレジットカード引き落としにしている方が任意整理をする場合、必ず早めに携帯代の支払い方法を変更しましょう

銀行口座からの直接引き落としにするのがおすすめです。

まとめ

任意整理の期間中にスマホや携帯電話端末の分割払いを利用するのは困難です。

信用情報に事故情報が登録され、いわゆるブラックリスト状態になってしまうためです。任意整理中でもスマホ端末の分割払いができる人はいますが、少数と考えましょう。

任意整理中にどうしてもスマホ端末を購入したいなら、家族に契約者になってもらうか一括で購入するなどの対応を検討してみてください。

もし、任意整理中ではないが、携帯料金を滞納している、他の借金が多すぎてスマホ端末の分割審査に通らないなどという場合も、お早めに弁護士などの専門家にご相談ください

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