借金癖のある人は、何度も借金を繰り返してしまう傾向があります。
せっかく完済してもまた借金をしてしまうので、いつまで経っても借金生活から抜け出せないケースも少なくありません。
今回は借金癖のある人の特徴や解決方法について解説していきます。
- 借金癖を治すためのアイデアとして、クレジットカードを使わない環境にする、完済に向けた目標を作る、貸付自粛制度を利用する、カウンセリングを受ける、自助グループに参加するなどがある
- 借金問題の具体的な解決方法として、債務整理を検討する
- 弁護士などの専門家は「借金問題を解決したい」「借金癖から脱却したい」という思いを尊重し、応援している
- お悩みを一人で抱えずに、借金問題については気軽に弁護士に相談する
監修
弁護士法人サンク総合法律事務所
弁護士 今枝 利光
借金癖とは
借金癖とは、何度も借金を繰り返してしまう傾向です。
借金に対する抵抗感が低かったり、浪費したい気持ちに勝てなかったりして、ついついキャッシングなどの利用を繰り返してしまいます。
借金癖のある人の特徴
借金癖のある人には以下のような特徴があります。
誘惑に弱い
ほしいものがあるときに我慢できず、ついつい誘惑に負けて物やサービスを購入してしまいます。
誘惑に弱い人の中には借金癖のある人が少なくありません。
借金に抵抗感が低い
借金に対する抵抗感が強い場合、お金が必要でも借金には頼らないものです。
しかし抵抗感が小さいとついつい借金に頼ってしまい、借金癖につながります。
見栄を張ってしまう
人より良いものを身につけたり贅沢をしたりして見栄を張りたいタイプの人は、無理をしてでも欲しい物を手に入れようとします。結果的に借金に頼らざるを得ず借金癖につながります。
相談する人がいない
誰か相談する人がいれば、借金をやめるようにアドバイスを受けられて歯止めになるものです。
一方、相談相手がいなければ借金癖に拍車がかかってしまいます。
計画性がない
計画性がないと、お金を使いすぎてしまうケースがよくあります。たとえば給料日前にお金がなくなりキャッシングなどに頼るようになって借金癖につながります。
借金癖のある人が借金をしてしまう理由
借金癖のある人はなぜ借金してしまうのでしょうか?
根本的な原因として以下のような理由が考えられます。
ギャンブルなどの依存症の場合が多い
借金癖のある人の中にはギャンブルや買い物依存など、依存症を抱えている方が多数います。お金が足りないので借金に頼らざるを得なくなってしまうのです。
家族や親族に借金する人が多かった
家族や親族などの身近な人が平気で借金していると、自分もだんだん借金してもなんとも思わなくなってくるものです。特に親に借金癖があると、子どもに連鎖する可能性があります。
お金の教育が行われなかった
子どもの頃から「借金は控えた方が良い」などと言われたことがなく、十分にお金の教育が行われなかったような場合にも、借金癖がつく可能性があります。
借金癖には家庭環境による影響も大きいといえるでしょう。
借金癖が治らないとどうなる?
借金癖が治らないまま放置しておくと、どのようなリスクがあるのでしょうか?
借金生活に限界がくる
借金を繰り返して債務残高が高額になってくると、それ以上の借金ができなくなってしまいます。
借金には総量規制があり、年収の3分の1以上は借り入れができないからです。
銀行カードローンには総量規制が適用されませんが、他にキャッシングなどの借り入れがあると審査に通りづらくなります。
借金癖があるといずれは借金ができなくなり、生活が破綻するリスクがあります。
孤独になる
借金癖があると、家族や知人からも借金をしてしまう方が多数です。
結局、約束通りに返済できなくなってトラブルになり、いずれは周囲には誰もいなくなって孤立してしまうケースが多々あります。
財産を差し押さえられる
借金がかさんで返済ができなくなると、借入先から裁判を起こされるおそれがあります。
最終的には給料や預貯金などの財産を差し押さえられるリスクも発生します。
犯罪行為につながることも
借金癖がひどくなってたくさんの借り入れをして返済もできなくなると、判断能力が低下して犯罪行為に及んでしまう方もいます。
たとえば万引きをしたり、詐欺に手を貸したり、他人を脅して恐喝したりといったケースです。
犯罪行為をすると逮捕されて身柄拘束された上、最終的に前科がついてしまう可能性もあるので、絶対にやってはいけません。
借金癖が治った人がやっていること
借金癖から脱却した人はどうやって治したのでしょうか?
以下で借金癖を治すためのアイデアをいくつかご紹介します。
クレジットカードを使わない環境にする
クレジットカードがあると、ついつい使いすぎてしまうものです。借金癖を治したいならクレジットカードから離れましょう。
今あるクレジットカードはすべて解約する等して使えないようにして、現金のみで生活してみることをおすすめします。
完済に向けた目標を作る
返済計画を立ててしっかり完済の目標を立てることも重要です。
行き当たりばったりに借金を繰り返すのではなく、完済するまで借り増ししないことを胸に誓って計画的に行動していきましょう。
貸付自粛制度を利用する
日本貸金業協会には貸付自粛制度があります。これは、協会に申し出ることによって貸金業者からの借り入れをしにくくする制度です。
ただし貸付自粛制度を利用したからといって、100%借り入れができなくなるわけではありません。借り入れをしないという本人の強い意思も必要になります。
参考:「貸付自粛制度について 【借金などでお悩みの方へ】 | 日本貸金業協会」
カウンセリングを受ける
依存症になっている場合、心療内科や精神科に通院したりカウンセラーによるカウンセリングを受けたりして自分を見つめ直し、改善を検討する方法もあります。
精神科に依存症外来がある病院もありますし、日本クレジットカウンセリング協会でも無料でカウンセリングをしてもらえます。
ギャンブル依存などの可能性がある方は、利用を検討してみましょう。
多重債務ほっとライン|JCCO 日本クレジットカウンセリング協会|借金のお悩み相談無料
自助グループに参加する
借金癖やギャンブル依存症からの脱却のため、同じ悩みを抱える方が参加できる自助グループもあります。
自助グループに参加して他の人と悩みを分かち合うことによって前進できる方も少なくありません。
膨らんだ借金の具体的な解決方法
借金癖のために借金が膨らんでしまった場合、どのようにして解決すれば良いのでしょうか?
払えないほどに借金が膨らんでしまったら、債務整理を検討しましょう。
債務整理とは借金トラブルを解決するための手続きの総称です。
弁護士に債務整理を依頼すると、債権者からの請求が一時的にストップします。
主なものとして以下の3種類があります。
任意整理
任意整理は、借入先の金融会社と直接交渉して借金の返済方法や返済期間を決め直す手続きです。
一般的に、借入先との合意後の利息を全額カットしてもらえて、元本のみ返済すればよい状態になります。
自己破産
自己破産は、裁判所へ申立をして借金を0にしてもらう手続きです。
どんなに高額な借金でも、免責さえ受けられれば全額免除となる強い効果を持ちます(税金など一部の債権は免除されません)。
ただし、一定以上の財産が失われるデメリットはあります。特段の財産もなく、無収入や低所得の方などは自己破産を検討するとよいでしょう。
個人再生
個人再生は、裁判所へ申立をして借金を大幅に減額してもらう手続きです。借金額が5分の1や10分の1にまで減る可能性があります。
ただし十分な支払い能力がないと利用できないなどの制限はあります。
債務整理のデメリットが生活再建のチャンスに
債務整理をすると、いわゆるブラックリスト状態になります。
ブラックリスト状態とは、「信用情報機関に事故情報が残る」ことです。信用情報機関に事故情報が残ると、一定期間分割払いの審査が通らず、ローン契約が結べないことがあります。
ただ、債務整理をしなくても、借金返済を長期滞納するとブラックリスト状態になります。
借金返済を滞納し、差押えをされそうになる・差押えをされたという状況ではすでにブラックリスト状態になっていることがほとんどです。
なので、滞納を続けている方が債務整理をしても、ブラックリスト状態になるデメリットは特にないと言えます。
- 借金返済を滞納している
- 借金返済を滞納しそう
- 借金の自転車操業状態になっている
このような方には、早急に弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
まとめ
借金癖が治らず返済が厳しくなったとき、自分ではどのように対応すればよいか判断し難い方も多いでしょう。
債務整理にもそれぞれメリット・デメリットがあるので、正しい知識を持った上で判断すべきです。
借金問題に悩んだときには、まずは借金トラブル解決に積極的に取り組んでいる弁護士に相談してみましょう。
弁護士などの専門家は、借金問題を前向きに解決したい方の味方です。
借金の原因が何であれ、専門家に怒られたり責められたりすることはありません。
「借金癖から脱却したい」と考えて相談する、その一歩を踏み出すことを応援しています。