アイフルへの借金返済が遅れると、一括請求されてしまう場合があります。
突然「残金を一括で払うように」請求されても支払えない方が多いでしょう。
今回はアイフルの借金を滞納して、一括請求書が届いたときの対処方法をお伝えします。
借金トラブルにお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
- 「アイフル株式会社」「AG債権回収(旧アストライ債権回収)」「実在の弁護士事務所」以外の業者から請求がきた場合、詐欺のおそれがある
- アイフルの借金を滞納すると、一括請求や遅延損害金に加え、最終的には給与や財産などの差押えのリスクがある
- アイフルから一括請求がきた場合の対処法は「家族などに頼って一括返済」「アイフルと分割交渉」「弁護士に任意整理を依頼する」
監修
弁護士法人サンク総合法律事務所
弁護士 今枝 利光
まずは請求元を確認!詐欺に注意
アイフルから借金の一括請求書を受け取ったら、まずは「本物かどうか」を確認しましょう。
借金の一括請求を装った詐欺も少なくないためです。
「アイフル株式会社」「AG債権回収(旧アストライ債権回収)」「実在の弁護士事務所」以外の業者から請求がきた場合、詐欺のおそれがあります。
アイフルからの請求は、必ずしも「アイフル株式会社」から来るとは限りません。アイフルは債権回収会社や弁護士事務所に回収を委託する場合があるのです。
【アイフルがよく利用している債権回収会社(2022年8月現在)】
- AG債権回収(旧アストライ債権回収)
債権回収会社から督促が来た場合、その債権回収会社が実在しているかどうか、必ず確認しましょう。こちらからチェックすることができます。
弁護士事務所から一括請求書が届いた場合、弁護士が実在するか確かめましょう。
全国の弁護士は、日弁連のホームページから検索可能です。
アイフル株式会社やAG債権回収、また実在の弁護士事務所以外の業者から請求が来たら、安易に支払ってしまわないように注意が必要です。
以下のサイトに、これまでにアイフルの名をかたって偽のダイレクトメールを送った業者の一覧が掲載されているので、参考にしてみてください。
ときどき「アイフルから借りた覚えがないのに、一括請求が来た!」という方がおられます。この場合、必ずしも詐欺ではありません。アイフルが銀行カードローンなどの保証会社を担っている場合があるからです。
すなわち、銀行カードローンを滞納すると保証会社であるアイフルが代わりに銀行へ一括弁済して、アイフルが新たに債権者になるケースです。
アイフルは、たとえば以下のような銀行カードローンの保証会社になっています。
・千葉興業銀行「あんしんアップ」
・東京スター銀行「スタービジネスカードローンα/β」
・静岡中央銀行「しずちゅうCSカードローン/しずちゅうクレジットラインリリーフ」
・中国銀行「カードローン コ・レ・カ」
・沖縄海邦銀行「アイカードくじらくん」など
※2024.12月時点でインターネット上にて確認
アイフルは地方銀行からメガバンクまで多くの銀行ローンの保証をしています。
上記のような銀行カードローンを滞納してしまった場合、アイフルから督促が来ても本物である可能性が高いといえるでしょう。
無視していると訴訟を起こされたり給料を差し押さえられたりするリスクも発生します。
アイフルの借金を滞納した場合の流れとリスク
もし、アイフルからの借金を滞納するとどういった流れで督促されるのか、リスクも併せて確認しましょう。
電話や郵便で督促される
借金を期日までに返済しないと、まずは電話や手紙、ハガキなどで督促されます。
連絡がつかない場合には職場に連絡が来る可能性もありますし、自宅に届いた郵便を家族に見られて、秘密にしていた借金が発覚するパターンも多々あります。
一括請求される
借金を滞納して2か月程度が経過すると、アイフルから内容証明郵便などで借金の一括請求書が届くケースが多数です。
遅延損害金が膨らむ
アイフルの借金を滞納すると、年率20%の割合の遅延損害金が発生する約定になっていることがほとんどです。
遅延損害金とは、金銭債務を支払わない場合に発生する損害金です。滞納した日数分の遅延損害金が発生するので、支払わずに借金を放置していると遅延損害金がどんどん膨らんでしまいます。
また遅延損害金は「支払い遅延している金額」に対してかかるので、滞納している金額が大きいほど高額になります。一括請求が来てしまったら、借金全体に対して遅延損害金がかかり続けるので、負債額が雪だるま式に増えてしまうといってよいでしょう。
以下ではアイフルの遅延損害金がどのくらい加算されるのか、おおよその金額をパターン別に表にまとめてみます。
【遅延している金額】
| 遅延している金額 | 滞納1日 | 滞納1か月 | 滞納2か月 |
| 30万円 | 約164円 | 約4931円 | 約9843円 |
| 50万円 | 約274円 | 約8219円 | 約16438円 |
| 100万円 | 約548円 | 約16438円 | 約32877円 |
| 200万円 | 約1096円 | 約32877円 | 約65754円 |
信用情報に事故情報が登録される
アイフルの借金を2~3か月程度滞納し続けると、個人信用情報に事故情報(延滞情報)が登録されてしまいます。いわゆるブラックリストの状態となり、ローンやクレジットを一切利用できない状態になるのです。
自分名義でローンやクレジットカードなどを申し込んでも審査に通りづらい状態になります。
訴訟や支払督促をされる
一括請求書が届いてからも放置していると、債権者から訴訟を起こされたり支払督促を申し立てられたりするケースも多々あります。
これらの手続きが行われると、裁判所から「特別送達」という特殊な手渡し式の郵便が届きます。普通郵便やハガキなどで裁判の通知が来ることは通常ありません。
差押え
支払督促や訴訟が進行すると、債権者であるアイフルは差押えができる状態になります。
実際に預金や給料などを差し押さえられて、生活に困ってしまう方も珍しくありません。
アイフルの借金を一括返済できない場合の対処法
アイフルの借金を滞納して一括請求されても、現実には請求どおりに支払えない方がほとんどでしょう。
しかし放置しておくとどんどん遅延損害金がかさみ、訴訟等を起こされるおそれがあります。
以下のような方法で対応してみてください。
家族などに頼って一括返済
家族や友人に資金援助をお願いする方法です。
資力のある親などの親族がいたら、援助をお願いしてみましょう。
ただし支援者が「贈与」ではなく「貸付」を選んだら、アイフルへの完済後に支援者に対して支払いをしていかねばなりません。
援助者との関係がうまくいっているうちは良いのですが、後に人間関係が悪化するともめるおそれがあります。贈与された場合、後からお金を「返せ」などといわれるケースがあるので、贈与を受けたならその旨を書面で明らかにしておくべきでしょう。
また貸付けを受けた場合には、アイフルへの返済後に貸主へ返済をしなければなりません。利息が不要とはいえ毎月返済が必要になると負担になるでしょう(利息が発生するかどうかは当事者同士の取決めによります)。
なお親族から援助してもらって支払いをしても、ブラックリスト状態は解消されません。
借入れの審査に通りづらい状態なので、「おまとめローン」などの別の借金を利用する解決法は見込みづらいでしょう。
アイフルと分割交渉
アイフルから一括請求されても、交渉次第で分割払いできる可能性があります。
自分で交渉して残債の分割払いを認めてもらうことができれば、弁護士費用も発生しません。
ただし自分で交渉するとアイフル側が分割払いを認めなかったり、厳しい条件をつきつけてきたりする可能性はあります。
分割払いの交渉に成功すると、残金を一括払いする必要がなくなります。手元にまとまった資金を用意できなくても支払えるようになるのはメリットといえるでしょう。
また自分で交渉するため弁護士費用等がかかりません。
分割払いの交渉をしても、お互いに条件が合致しない場合があります。また個人の交渉では相手方の態度や知識の不足から、返済が難しい無理な計画で合意してしまう方もおられます。そうなると、結局は支払えなくなってトラブルが大きくなってしまうでしょう。
さらに分割払いの合意ができたとしても、ブラックリスト状態は解消しません。
弁護士に任意整理を依頼する
弁護士に任意整理を依頼して解決する方法です。
任意整理とは、借入先と直接交渉をして、借金の利息や遅延損害金などをカットしてもらう手続きです。
減額された借金については合意後3~5年程度の間に返済していく必要があります。
借金問題を解決するための「債務整理」手続きの1つであり、弁護士に依頼される方がほとんどです。
弁護士が任意整理に対応すると、アイフルなどの貸金業者はほぼ利息のカットに応じます。これにより、借金の元本のみを返済すればよい状態になります。支払期間中の遅延損害金も発生しません。
任意整理をすると、支払いができる範囲での分割計画を立てられます。弁護士が間に入ることで、借金の利息をカットもしくは大幅減額できるので、自分で交渉するよりも減額してもらいやすいメリットがあるといえるでしょう。自分でアイフルや債権回収会社とやり取りするのは、精神的負担となるものです。弁護士に依頼すれば直接アイフル担当者と話さなくてよいので、ストレスも軽減されます。
アイフルへの対応を弁護士に依頼すると、督促状が一切届かなくなる点もメリットとなるでしょう(ただし訴訟や支払督促を起こされると本人宛に通知が来ます)。
弁護士に任意整理を依頼すると弁護士費用がかかります。専門家に依頼することで解決できる可能性が高まるとはいえ、デメリットといえるでしょう。また弁護士に依頼してもブラックリスト状態は解消されません。ただし、任意整理で解決した金額を完済して、5年程度が経過したら、ブラックリスト状態は解消されます。
アイフルから一括請求がきたら、弁護士に相談するのがおすすめ
アイフルから一括請求が来た場合、アイフル以外の債務もあるか、裁判が起こされているかなどの状況によって望ましい対応方法が変わってきます。ときには任意整理以外の債務整理が適しているケースも存在します。
弁護士に相談しながらベストな方法で債務整理を行いましょう。