ソシャゲへの廃課金がやめられない・・・
課金で借金までできてしまって払えない。どうすれば良いのだろう?
ソシャゲ(ソーシャルゲーム)にはまってしまい、課金して借金まで作ってしまう方が少なくありません。中には借金が100万円以上になるケースもあります。
なぜゲームでそんなにも高額な借金ができてしまうのでしょうか?借金してしまった場合の解決方法として、どのようにするのが最適なのでしょうか?
この記事では、ゲーム課金にハマってしまう人の特徴や、課金でできてしまった借金問題を解決する方法などを解説していきます。
- デビットカードやギフトカードで決済をする
- キャリア決済で上限額を設定する
- 他の娯楽や趣味を見つける
- ゲームへの廃課金から立ち直る方法はさまざま
監修
弁護士法人サンク総合法律事務所
弁護士 淺海 菜保子
「ソシャゲ課金」「廃課金」とは
そもそもソーシャルゲームでなぜ借金ができてしまうのでしょうか?
ソーシャルゲームとは、ネット上でSNSと連携して遊べるオンラインゲームです。一般的には、略してソシャゲと呼ばれるので、この記事でもソシャゲと表記していきます。
以下でソシャゲ課金の仕組みや、ソシャゲに課金することによって、借金をしてしまう理由についてみてみましょう。
ソシャゲの課金の仕組み
ソシャゲは基本的に無料です。ゲームをダウンロードする際にも「このゲームは基本的に無料で遊べます」などと書かれているケースが多数です。
しかしゲーム内でアイテムを入手したりスタミナを早期に回復したりするには課金しなければならないものが多数あります。
たとえばアイテムを当てるための「ガチャ」を回すために課金する例が典型です。
実質的に課金してキャラを強化しなければ先へ進められないゲームも少なくありません。
借金してまで課金する人もいる理由
ソシャゲ課金が行き過ぎると、自分の貯蓄だけからでは払えなくなり、借金をしてしまう人もいます。
月に数万円以上課金するような「高額課金する人」を「重課金」「廃課金」と言うこともあります。
なぜ借金をしてまで重課金してしまうのでしょうか?
以下のような理由が考えられます。
- ランキングで上位になって優越感を感じたいという気持ちから課金してしまう
- レアキャラを手に入れて羨ましがられたいという気持ちから課金してしまう
- ゲームの世界にはまり込んで生活のほとんどをゲームに費やし、大金も平気で使うようになる
- ガチャにはギャンブルに似た射幸心を煽る要素があるためついついムキになってしまう
- 「ここまで課金したのだから途中で引き下がれない」という心理がはたらき、目当てのアイテムが当たるまで課金し続けてしまう
- 金融リテラシーが高くはない若年層が、オンラインゲーム(ソシャゲ)をしているケースが多く、また、利用時間が長い
こちらは、消費者庁による「平日1日あたりの、オンラインゲームの平均利用時間」年代別データです(2022年版)。
若い年代ほど利用時間が長い傾向にあります。
(参照:オンラインゲームの動向整理 – 消費者庁)
ゲーム課金にはまってしまう人の特徴
ゲーム課金にはまってしまう人には、以下のような特徴がある場合が多いです。
・収集好きな人
ソシャゲ課金のよくある目的の1つは、ガチャによってアイテムやレアキャラを当てることです。
「すべてのアイテムやキャラをコンプリートしたい」「強いアイテムやキャラを全部集めたい」などコレクター傾向が強い方はついつい課金してでもガチャを回し続けてしまいがちです。
・承認欲求が強い人
周りに認められたい、周囲に羨ましがられたい、自分をよく見せたいなど承認欲求が強い人や見栄っぱりな人も課金リスクが高いといえます。
課金したアイテムでアバターを飾り立てたり、強いアイテムを手に入れたりして他人に見せびらかしたい、認められたいと思ってしまうからです。
・現実世界でうまくいかない・趣味がない人
現実世界に不満がある方はゲームの世界にはまりこみ、ついつい課金までしてしまいがちです。無趣味な人がソシャゲにはまって課金するケースもあります。
ゲーム課金で借金をしてしまうケース
ここで、ゲーム課金によって借金をしてしまう人の、具体的な流れを、1つのケースとして見てみましょう。
Aさんは、ソーシャルゲーム課金のために計300万円の借金をしてしまいました。もともと無料ゲームだと思って軽い気持ちでダウンロードしたのですが、だんだんとゲームにはまり込み、ガチャで強いキャラやレアアイテムを入手したくて課金を始めました。最初は、数千円の課金をするかどうかでもかなり悩みましたが、ワンタップで課金でき、クレジットカードで決済できるのでだんだんと慣れてしまったのです。課金に抵抗もなくなり、負担も感じなくなってしまいました。
そのうち課金がどんどんエスカレートして、目当てのキャラが出るまでガチャを回す、スタミナ回復のために課金するなどして、延々とゲームを続けていました。
Aさんはひとり暮らしだったので、仕事以外の時間はほとんどゲームばかりする生活に…。
気づいたときには借金がかさんで300万円にもなり、とても返済できない状態になってしまったのです。
ゲームの廃課金から立ち直る方法
ソシャゲにはまって廃課金している場合、どのようにして立ち直れば良いのでしょうか?
以下で効果的ないくつかの方法をご紹介します。
デビットカードやギフトカードによる決済にする
1つ目は、ゲーム課金の支払い方法を、クレジットカードからデビットカードやギフトカードに変更する方法です。
デビットカードとは利用と同時に引き落としが行われるカードです。残高がないと引き落とされないので、使いすぎる心配がありません。
ギフトカードはプリペイドカードなので、残高が0になったらそれ以上課金できません。課金防止には最適といえるでしょう。
キャリア決済で上限額を設定する
クレジットカード決済をやめて携帯電話のキャリア決済にする方法もあります。
キャリア決済では課金額の上限が設定されていますし、上限内の範囲であれば自分で上限を設定することも可能です。
クレジットカードを使っているとどうしても課金を続けてしまいがちなので、まずは支払い方法を変更するところから始めましょう。
本当にやりたいことは何か、自分を見つめ直す
自分の人生の目標を立てることも役に立ちます。
たとえば今年達成したいことやチャレンジしてみたいことなどを決めてみましょう。
目標に向かって進むための行動が身につけば、ゲームへの依存度合いが低下していくはずです。
ゲームをしなくなれば当然、課金もしなくなるでしょう。
「自分が本当にやりたいことは何か?」といった点を一度しっかり検討してみることがおすすめです。
他の娯楽や趣味を見つける
ソシャゲ以外の娯楽や趣味を見つけるのも課金脱却に役立ちます。
たとえば好きなアーティストができれば、そのコンサートに行くのが楽しみになって「コンサート代のために課金を我慢しよう」と思えるでしょう。
コンサートやイベントなどの非日常を味わうと気分も変わり、ゲームをしなくてもストレスを発散できるかもしれません。
また、旅行が趣味になれば「課金をやめて旅行代を貯めよう」という考えにつながります。月5万円も廃課金している人が1ヶ月課金を我慢すれば、1泊2日の旅行をすることもできます。
ゲーム依存の改善のため、依存症外来へいく
自力でどうしてもゲーム課金から脱却できない場合、依存症になっている可能性があります。
日本成人病予防協会によると、以下のような状態が1年以上続いていたら、依存症になっている可能性が高いとされています。
- ゲームをする時間や頻度を自らコントロールできない
- 日常生活でゲームを最優先にする
- 問題が起きてもゲームを続ける
(参考:日本成人病予防協会 ゲーム依存症 ~今話題の健康ワード)
依存症は一種の病気なので、精神科や心療内科などの医療機関で治療を受ければ改善する可能性があります。
課金で借金が膨らんでしまった場合の対処法
ゲーム課金で借金が膨らんでしまい、返済できない・返済できなくなりそうという方は、債務整理を検討しましょう。
債務整理とは借金トラブルを解決するための手続きを総称する言葉です。
ソシャゲ課金問題を解決するには、特に「任意整理」がおすすめです。
任意整理とは
任意整理とは、借入先と話し合って借金の返済額や返済方法を決め直す手続きです。
クレジットカードを任意整理すると、高額な利息や手数料を全額カットもしくは大幅減額してもらえる可能性があります。
ケースによっては、ほぼ元本のみを返済すれば良い状態にすることもできるでしょう。また、利息をカットするだけでも、これまでに比べれば、負担を大幅に軽減できる可能性もあります。
たとえば70万円の借金があって年利18%、返済回数(予定)が15回の場合、利息の総返済額は86,911円となります。総額で786,911円も返済しなければならないのです。月々の返済額は52,461円となります。
もし、任意整理をして、70万円のみを返済すれば良くなり、5年払いすることになった場合には、月々の返済額は11,670円程度にまで抑えられます。
返済はしたいが毎月の支払いが苦しい・終わりが見えないという方は、任意整理を検討してみましょう。
自己破産や個人再生
借金が膨らみすぎて任意整理では解決できない場合には、自己破産や個人再生を検討しましょう。
自己破産とは、裁判所へ申立をして借金を0にしてもらえる手続きです。ただしソシャゲで作った借金の場合、免責不許可事由に該当するとして、問題になるおそれがあります。
免責不許可事由の影響で免責が降りなければ借金を0にしてもらえません。
個人再生とは借金を元本ごと大きく減額してもらえる手続きです。
ただし100万円以下には減額されないので、借金額が100万円までの方にはあまり利用価値がないでしょう。
借金額が100万円を超えて、今の家計状況では、どんなに頑張っても返済ができないような場合には、任意整理と並行して個人再生も視野に入れて検討してみてください。
ゲーム課金の借金トラブル・解決方法は弁護士に相談しよう
ゲーム課金で借金ができてしまった場合の最適な解決方法はケースによっても異なります。
自分では、自身に最適な解決方法を選ぶことも難しいですし、仮に、債務整理を行うとしても、自分1人で債務整理手続きを進めるのも難しいでしょう。
困ったときには借金トラブルに熱心に取り組んでいる弁護士に相談してみることをおすすめします。